勝本浦の年中行事には、正月、春の野遊び、盆の他に、各神社の祭典と能満寺での行事がある。それらのうち、特に重要な行事の行われる日は、漁協によって「定期沖止め」の日と決められている。これらに加え、浦部全体及び各町内で取り組む行事を示しておく。
浦部全体及び各町内で取り組む行事
1月1・2・3日の正月行事
旧暦 1月17日のハナゲ観音の祭(場所:羽奈毛先と聖母宮)
旧暦 6月 6日:弁天様(厳島神社)の祭(場所:中折町)
旧暦 6月15日:祇園社(八坂神社)の祭(場所:聖母宮の境内)
8月の第一日曜日:辰の島フェスティバル
8月13日:勝本町花火大会(場所:勝本湾)
8月14日:勝本町ペーロン大会(場所:勝本湾)
旧暦 7月 7日:志賀神社の祭(場所:鹿ノ下仲町)
10月10日:聖母宮大祭(御遷幸)、(場所:勝本湾)
10月13日:聖母宮大祭(宵祭・夜神楽)、(場所:新町のお仮堂)
10月14日:聖母宮大祭(舟グロ・舟競争)、(場所:勝本湾)
10月15日:勝本港まつり(場所:勝本浦)
10月24日:若宮神社の祭(場所:若宮島)
11月の第1日曜日:勝本朝市まつり(場所:黒瀬町商店街)
旧暦10月 9日:檜山金毘羅神社の祭(場所:塩谷上方、東触)
旧暦10月10日:琴平金毘羅神社の祭(場所:志賀山)
12月14日:印鑰神社の祭(湯田町)
あとがき
戦後(昭和23年)勝本浦に生まれ、幼稚園・小学校・中学校・高校まで学んだ。卒業後大学に進み、昭和45年4月長崎県高校教員になり3校21年(壱岐商業高校10年)を務めた後、県内及び県外での勤務を終え、平成29年4月に故郷壱岐への帰郷が叶った。そして、壱岐を訪れていただく人たちにこの土地のすばらしさを何とかして伝えたいとの思いから、勝本浦を中心にした観光案内ホームページの作成を目標にすることにした。平成30年1月に、勝本町及び壱岐市の史跡等について知見豊かな先輩「石井敏夫氏」を訪ね、勝本浦観光ガイドブックの作成の趣旨を説明し協力をお願いすると、早速に承諾をいただき作業を開始することになった。時間の許すときは先輩からいただいた資料に目を通すとともに、壱岐の民俗学者として名高い「山口麻太郎著作集」等に学んだ。ホームページ作成は大変だったが、1年をかけて平成30年末に目標通りに「勝本浦ご案内」のホームページを立ち上げることができた。現在は世界的な大変化のなか地方の課題も多いが、美しい自然に恵まれた壱岐は取り組み方によってはよりよい島になりうる。そのためには島民一人ひとりの努力が大切であり、私はこのあとホームページへの新しい情報の追加、情報の修正等を続け、さらによい勝本浦観光案内のホームページとなるよう努めていきたいと思います。制作者 K・Y
(参考文献)壱岐郷土誌、壱岐名勝図誌、漁村の社会人類学的研究「吉田禎吾編書」、勝本町史上・下巻、山口麻太郎著作集、壱岐の風土と歴史「中上史行著」、壱岐国物語「中上史行著」、勝本町の口頭伝説「勝本町教育委員会」、壱岐島の史跡散策物語など各種資料「石井敏夫」、詳説日本史B「高等学校教科書」、ブリタニカ国際大百科事典、吉野家文書など。