辰の島は勝本港の北西約2㎞にあり、東側の島(恵比須)と西側の島(羽奈毛)の2島からなる。干潮時には砂地の海底があらわれ、両島は陸続きとなる。両島の山地にはヤブツバキ、タブノキなどが育ち、林床や岩地にはキキョウ、ムラサキセンブリなどが根付く。また両島の間に弓状の浜辺を持つ遠浅の砂浜が広がり、砂地特有の植物の群落が発達している。圧巻は、ハイビャクシン(イワダレネズ)で数か所に大型の群落があり、低地や砂浜の大半をおおっている。海浜植物群落は昭和41年、国の天然記念物に指定された。 辰の島探索は、西側の島(羽奈毛)を回るコースと、東側の島(恵比寿)の先端を探索するコースがある。どちらも1時間ほどかかるので、まずは羽奈毛コース(鬼の足跡、蛇ヶ谷など)がお勧め。恵比寿の先端コース(けんの池など)は干潮時のみ可。満潮時は砂浜からの眺望を楽しむことができます。 海水浴・渡船の運行は、3/21~11/30定期運航。2名から運行。出航時間は、9:00、10:00、11:00、13:30、14:30、15:30。夏場は30分おきに出航。 詳しくは、観光案内受付 0920-42-2020へ。
羽奈毛探索コース(上の写真の手前の山)
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石の道
羽奈毛登り口。19054(明治38)年、日露戦争、日本海海戦の時、見張りの兵隊によって築かれた歴史ある石道。
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防空壕
石の道と防空壕は、玄界灘を通過するバルチック艦隊の見張りの兵隊が築いた。ここは国防の最先端だったのです。
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鬼の足跡
むかし「デイ」という大鬼がいて、鯨を救い上げた。ここはその時の右足跡。左足跡は綿良の牧崎にある。
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羽奈毛先
外海に向けた羽奈毛先。3500万年前にできた壱岐島の土台となる勝本層(砂岩、頁岩、泥岩が圧縮されて出来た岩盤)です。
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羽奈毛
頂上から見る断崖絶壁。360度パノラマで景観は素敵です。江戸時代は鯨の山見、日露戦争のときはロシア艦隊等の見張り場所。
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蛇ヶ谷
波の浸食でできた60mの断崖。
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蛇ヶ谷
夏の蛇ヶ谷。季節により海の色が違います。下をのぞき込むと身が縮まる思いがします。
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羽奈毛島の西海岸
磯の名所。漁業権を持つ人が素潜りでとることが許可されている。大切な水産資源を守っています。
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帰りの見返り坂
ここを下るときに、砂浜や海など辰の島の素敵な景観が楽しめます。
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アサギマダラ
日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布する蝶。見返り坂で撮影。
けんの池探索コース(恵比寿島の先に向かう)
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恵比寿浦
銛を投げて突き刺す突き組の時代に、羽奈毛先は鯨の見張り、恵比寿浜は解体場所でした。
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三角帽子の島?
名はわかりません。目指して進む。
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ハイビャクシン
国指定の海浜植物。
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けんの磯
沖に平瀬という漁場あり。遠くの海上は貨物船が行きかっています。
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けんの池が見える
この先に至るにはトレッキングシューズなど準備が必要。
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けんの池のエビス様
池の安全を守るために、漁業協同組合がお祀りしている。鯨組に関係の深いエビス様が祀られている。泳ぐのは危険で禁止。
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けんの池
池に行くとほしいものが浮かんでいて、それを取りに行って無事帰った人はいないという。入水は禁止。
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恵比寿島の先
激しい波浪を受ける場所。
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二島間の浜
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中央の砂浜
ようやく戻ってきました。船着き場に急ぎましょう。