179号:日本人の力
コロナ緊急事態宣言は4月6日発令、5月の連休最終日までとされたが、十分な状況でないため31日まで延長となった。が、14日に感染が減少傾向にある39県について解除され、残りの8都道府県については21日を目処に再び見直すことになった。これまでコロナ感染状況に注意を払ってきたが、ここ1週間ほど全国で感染者ゼロの県が多くなった気がする。そして、そのことと共にすごいと思うことがあった。それは、宣言を受けて国民の中に様々な創意・工夫が見られたこと。政府のマスクはまだ届かないなか個性的な絵柄マスクの制作、座席が工夫された飲食店、困った人を助けるクラウドファウンディング等々。我が国は他と違い活動停止が強制ではなく要請であったが、他国よりも感染者数や死亡者数が少ないように思う。そして、多くの人が事態を真摯に受け止め活動を自粛するとともに、社会のためにできることを自ら考え実践する事例が多くあることに驚いた。宣言解除のとき、首相から「「コロナの時代の新たな日常を取り戻していく。今日はその本格的なスタートの日」と言及があった。今は10万円のネット申請でトラブルが多発しているが、利口な国民はデジタル社会のなかでよりよい日常を作り出すと思う。写真は、旅人があそこは?と尋ねる将校宿舎跡の物見台。後ろの深緑の中から鶯の鳴き声が届きます。