178号
私の住む家は、高校1年生の時に祖母の実家を移築したもの。江戸時代(1603~1867年)に参勤交代にあたった武士が、幕末に平戸藩主の許可を得て築造した3軒のうちの一つ。天才ランナー壱岐雄介の成長物語を描いた有名な駅伝漫画「菜緒子」の家として、二階の窓が描かれている。その家の一階天井横柱に、昨年の5月10日シロアリが発生した。この時は殺虫剤で駆除し収束したように思ったが、今年の4月30日再度羽アリが飛び立つ様に面した。幸い殺虫剤があったので駆除をしたが、5月3日に再発生。家のリニューアル業者に連絡し、11日から3日間かけてシロアリ発生場所の横柱を撤去、新しい柱の入替え作業を終えた。作業で一番時間がかかったのは、200年ほど天井を支えた松の大木の撤去。大工さんが、ノミを🔨(金づち)でたたく手をしびらせるほど。シロアリ被害は島原に住んだ時に経験したが、外に巣があるイエシロアリ。今回は、巣を作る能力がなくエサ場に住み着くヤマトシロアリという。石垣・花壇・畑・家と、老後を休む暇なく適当に仕事を与えてくれる大変な住処です。写真は、奈緒子の家として描かれた二階窓。