163号:春のひととき

2月3日は節分、子供たちと一緒のときは「鬼は外、福は内」と豆まきをしたが、夫婦生活では心の中で払いをし、買った豆は食すことになった。そして4日は立春、玄関前の梅の花も開き季節を感じるようになった。が、勝本浦ではびっくりする動きがあった。外出した車中から、辰の島の沖に多くの漁船が連なっているのが見えた。不漁続きだったが、ようやく魚が連れ出したのかとカメラに収めた。昼過ぎに沖から帰ったおじさんに聞くと、いや今日は恒例の「イルカ追い出し」行事で、音を出すため棒で船べりをたたき疲れたとのこと。勝本浦では以前にイルカ捕獲が大問題になり、テレビ等でその様子が放映されたことがある。その名残で「イルカ追い出し」が行事になったのだと思う。が、イルカ被害もなくなった今も続いているのは不思議なこと。また、いまは中国発の新型コロナウイルス流行で世界中が大騒ぎになっているが、壱岐は騒ぎの外にある。他所ではマスクが売り切れてないというが、ここはマスクをしている人が珍しい。春になり魚も釣れ出したようだが問題は魚の値段。漁師がネットを通じて、釣った魚を多くの人に届けることができるような生産・流通・販売の一体化ができないものかと思う。春の訪れを喜んで迎えている安全・安心の壱岐の島です。写真の奥には、よき天候のとき対馬の島影が見える。

2020年02月05日