161号:科学技術の限界線

昨年末は2回の講演会で、2020年度スタートする「大学共通入学テスト」の土台となった答申の一文「これからの時代にわが国で学ぶ子供たちは、明治以来の近代教育が支えてきた社会とは質的に異なる社会で生活をし、仕事をしていくことになる」を取り上げた。この頃ニュースに、人やモノをネットに繋ぎ監視するスマートシティが取り上げられているが、農・漁業社会に生まれ70年も生きてきた者からすると「ロボットの社会」のように思う。その反面地球温暖化が大問題となり、発電では化石燃料から太陽光や風力など自然エネルギーが注目を浴びている。住んでいる壱岐は、今SDGsの自治体モデルに指定され「Industry4.0を駆使したスマート6次産業化モデル構築事業」が進められている。が、島の生活実感は「人間らしさが残るよき農・漁業社会」。将来は、スマートシティに住む人の逃避先として注目されるようになるのではないか。人間にとっての科学技術の限界線はないのだろうか。などなど早すぎる変化に思うことが多い。写真は、波止釣りを楽しむ人々。

2020年01月21日