147号:秋の賑わい
勝本浦が賑わいを見せるのは、お盆と秋の祭り。お盆は花火とペーロン大会だが、秋の初めに聖母宮の例大祭(10月10日:お仮堂への御遷幸、14日:フナゴロ、御還幸)と、勝本港まつり(15日:午前は漁船の海上パレード、午後は小・中学生、漁協、商工会などによる陸上パレード、夜はカラオケ奉納祭)が行われた。長く続いている浦部の大事な伝統行事であるが、近年は少子高齢化の影響で工夫・改善がみられる。今年は、聖母宮お神輿が台座に乗ってのご移動となった。むかし宮司は馬上、夜には馬蹄石前とお仮堂前で二晩ずつ芝居が行われた時期もあった。長い間徐々に形態を変えながら継がれているのは、人々の信仰の厚さと努力によるもの。また15日の港まつりは、昭和33・34年頃護岸工事完成を記念して行われた海上パレードが始まりで、今につながっているという。帰省し様々な行事に接する中で感じるのは、行事は街の活性化には必要であること。しかし、それらを浦部社会の変容に対応した形に工夫・改善することが大切になっているように思う。写真は、港まつりの陸上パレード。