133号:お弁天様

7日(月)は、勝本浦中折町のお弁天様の日で、午後に神楽奉奏があり子供たちの帰宅を待って御馳走がふるまわれた。昔は子供たちが「お弁天様、舞い込んだ」と大声で各家を回り,お賽銭を受ける姿が目立ったが、今年も小さな声が届いた。お弁天様が祀られているのは、海の神様(市杵嶋姫、宗像大社三女神の一)を祀る厳島神社の中。大和朝廷により北部九州から朝鮮半島に至る海上安全を守る神として、厳島神社が玄海灘の島々に祀られた。そして平安時代に、インドの河の神様である弁財天を神仏習合して弁天様として祀られたが、明治の神仏分離で厳島神社とされた。しかし中折町では、今もお弁天様(旧暦の6月6日に子供たちの安全を祈る祭り)として続け、よき伝統行事となっている。昔からある行事は維持が大変だが、継続が町内結束の力となっているように思う。

2019年07月10日