409号:庭の柿の実
庭の柿の木は強風で葉が落ちたが、代わりに実が顔を見せるようになった。実は少し赤みがかかってきたので、28日(月)に枝切ハサミで木の上部の11個を切り取り、家内の日陰に吊るした。この干し柿は固く干しあがる前に頂く予定。これまでの経験から、その頃が一番美味しいことに気付いた。柿の木は一番古い樹木だが、屋敷が造られたのが文禄・慶長の役の前年の1591年で、7年間は朝鮮半島に出兵する大名の宿舎となった。その後のことは不明だが、壱岐の島が平戸藩政になり勝本浦に朝鮮通信使が寄港することになったことから、藩主は勝本浦に神職(壱岐島惣大宮司兼頭領)を置くことを決めた。そして、神職の居は先の大名の屋敷とされ、寛文5(1665)年に居を移すことになった。柿の木はその後に植えたと思うが、実をつけない年もあるが、その実は干し柿として美味しくいただくようになった。果実を自分で加工し食する、手間取るが現代では贅沢の一つのような気がする。