307号:干し柿づくり
我が家の庭に、2本の柿の木がある。私が小さい頃からある木だが、実を食した思い出はない。思い出は、長男が生まれたときにお祝いとして杉の木をいただき、その木を柿の木に括り付けのぼり旗を揚げてお祝いしたことがある。その頃は壱岐の高校に勤めていたので、旗上げに若い先生が集まり宴席も大賑わいだった。そして5年前に帰郷し、柿の木についた実(渋柿)を見つけた。その実は何度か台風にあい落とされたが、幾度かは干し柿にした。今年は2年ぶりの実で楽しみにしたが、9月中旬に大型台風が来襲。暴風は2日に渡り吹き荒れ、ほとんどの柿の実が落ちた。落ちた実は60個を超えたが、幸い下部についた実は持ちこたえた。先週はその実を2度に分けて獲り、皮をむき廊下に吊るし、ときどきに揉んでいる。干し柿といえば固い食べ物と思ってきたが、固くなる前に食べると美味しいことを知った。吊るした30個は食べごろを見極め甘さを味わい、数個は正月の神前お供えの飾りです。