300号:朝市であさごはん

勝本浦は背後が急な傾斜を持った丘陵地で、家々は海岸線に沿って細長くのびる形態となっている。そのため半農半漁が許されず漁業が専業となっている。浦部(マチ)は漁業、在部(イナカ)は農業という異質の生活様式のなか生まれたのが「朝市」。在の農家の主婦たちが野菜、果物、花柴、木の実などを天秤棒で担いで浦へ運び、商店街の路傍に店を開き商いが行われた。客は漁家や商家の主婦たちで、私たちが中学・高校に通う頃は歩くのが大変なほど賑わった。が、今は数少なくなっている。「朝市であさごはん」は、まちづくり協議会の事業で、11日(日)の午前8時から開催された。朝市の時間帯に合わせて朝ごはんを提供するもので、朝食は魚の干物をメインとし一食500円、50食限定で提供。おまけに500円クーポンが付与された。お客が集まるか心配したが10時ごろに終えることができた。高齢化が進む中、人々が外に出る機会を作り交流増加を図るのが目標。

2022年09月14日