264号:新年の夢
夢は、「壱岐は日本最大の洋上風力発電(原子力発電一基相当)の島へ。日本及び世界中から注目を浴びる」。壱岐は現在、洋上風力発電に関する候補エリア設定から導入可能性エリア抽出への段階にあるが、市民は実感できない状況にある。そのなか1月3日の新聞に、政府が再生可能エネルギー普及のために次世代送電網(総額2兆円の投資)をつくる計画が発表された。国内の送配電網は九州・中国・関西など各地域で独占的な状況にあるが、再生エネの普及へ向けて地域間で融通する大容量の送電網が敷設されるという。壱岐とくに勝本町は、むかし風本と呼ばれたほど風が強いが、風は漁業の敵と見られてきた。だが、風が宝に変わる可能性が生まれてきた。脱炭素・クリーンエネルギーが地球的な課題になる中、漁業の敵とされた風が壱岐を洋上風力発電の島へと大変化させる可能性がある。一般市民の関心は低く夢のような話だが、実現可能性が高くなってきているように思う。いつの日か、新聞トップに「壱岐市・日本最大の洋上風力発電導入」の記事が出るかもしれない。写真は、北九州沖の浮体式洋上風力発電。