261号:公共施設の再利用

壱岐市勝本浦に生まれた私は、高校時代までを壱岐で過ごした後、大学に進み長崎県の高校教師(昭和45年4月)になった。そして、昭和56(1981)年4月から平成3(1991)年3月まで壱岐の高校教諭を務めた。高度経済成長期後のこの頃は、様々なインフラ整備が進んだ。その一つが、海岸埋立地に造られた高齢者向けスポーツのゲートボール場で、町会議員のリードのもとに大流行りした。その他にも総合グラウンド(野球場、ソフトボール場、テニス場、体育館)、天下原野球場など公共施設が作られた。だが、壱岐市に帰郷した平成29年4月には、施設の無管理状況の様を垣間見た。テニス場やソフトボール場等。ゲートボール場は小屋のみが高齢者の交流場所になっていた。この場所に顔を出すようになり、新たな老人憩いの場所にできないかと草取りとグランド整備に取り組んで一か月になる。作業は夕方の3時半から5時ごろまで、オヤッと思ったのは仲間が草焼きなど色々な作業に関わるようになったこと。日本全国に同じような公共の場(遺産)があると思うが、管理をどうするかが大きな課題になっていると思う。年末には小屋の中の清掃も済ませて、皆で新たな年を迎えようと思っている。写真は、半分ほどの草取りを終えたゲートボール場。

2021年12月15日