212号:様変わりの正月
新年はコロナ感染拡大への対応から、各種行事ごとに対する自粛要請があった。その中、壱岐市では昨年末の28日から31日までに、17人の感染者が確認され市長放送があった。説明では感染者情報は知らされなかったが、31日に17人のうち9人は市役所職員、3人は職員の家族と発表された。この後に、私もそうだが市民のコロナに対する関心や態度が一変したように思う。油断することはできないと。そして新年を迎えたが、寒気の影響も加わり様変わりの正月を見ることになった。家の前にある聖母宮は、例年は早朝から初詣で賑わうのだが、今年は「ぱらり、ぱらり」、長い人生のなかで初めて見る光景だった。全国ニュースには、秋田県男鹿市の双六地区で、大みそかに家々を巡って厄災をはらい吉事をもたらす来訪神「ナマハゲ」が姿を消したとあった。地域にとって伝統行事は住民の結束を高めるとともに、観光面の効果も大きい。が、持続性ある行事へと改善を重ね転換することが求められているようにも感じる。どのような形にすればよいかはっきりと浮かばないが、これまで続いてきた行事等の在り方について思考する機会になった。