早いもので6月に入った。改めて六月(水無月)は、水のない月と書くのだろう調べると、「な」は格助詞「の」で「水の月」を言うとあった。6月というと在部は田植えだが、勝本浦は「マグロ漁」で賑わっている。昨日は46本、今日は50本、うちの船は176㎏、うちの船は146㎏などと。だが、このマグロは、博多魚市場か東京魚市場など島外へ出荷されているせいか、壱岐で食することが難しくなっている。このようなことは、日本の水産業全体で起こっているとも聞く。ホタテ、養殖のブリやサーモンなどは、外国でも人気で日本より高値で売れる輸出に向けられていると。団塊世代の我々が小さい頃は、壱岐の島でとれた農水産物は島内中心に販売され、余ったものは加工品に回るとともに親戚への贈答や物々交換に向けられていたように思う。要するに大量生産・大量消費の時代から少量生産・大量消費(輸出)へと変化している。現代はトランプ大統領をはじめ、このような激変情報に接することが多く、落ち着かなかったり迷わされたりするが、朝のきれいなユリの花は気を休ませてくれる。
令和6(2024)年8月8日、韓国からの「朝鮮通信使船」の復元船が261年の時を経て壱岐市勝本港に寄港しました。