181号:新たな日常について

3月、4月、5月と、新型コロナウィルスの影響で世界中が大騒動だった。6月に入り感染が続くところもあるが、日本は緊急事態が解除され、フェイスシールド着用や時差出勤等、新たな日常に向けての動きが進んでいる。その中に、はっとする記事を見つけた。「思えば何か月前まで、私たちの日々は仕事もプライベートも“密”が常態に近かった。満員の電車で出勤し、オフィスで顔を突き合わせて、居酒屋で発散する。休日のスポーツ観戦やコンサートも隣と肩が触れるようだった」。読んで22年間過ごした東京生活を思い出したが、今の壱岐生活とは大きな違いがある。書き直すと「思えば何か月前まで、私の日々は“疎”が常態だった。島内移動は渋滞なし、外で人と出会うことも少なく、たまにウォーキング中の旧知と立ち話で発散する。スポーツやコンサートは、テレビで楽しんだ」。今、新たな日常づくりが課題になっているが、自然豊かな離島の日常も記事にしていただければと思う。写真は、緊急事態の合間に自分で積んだ裏の石垣(物見台の下部)。30年ほど前、浦部の急傾斜工事が進み、ここは対象でないが希望あればコンクリートで固めるという話があった。が、自然のままを選択。そして今、我が家のニューノーマルとなった。

2020年06月03日