聖母宮大祭

今日は勝本浦と在部の可須地区の氏神、聖母宮大祭の日。いくつかの行事が行われるが、順を追うと①おしおい取り。早朝から海岸に出て海水を汲み、お仮堂に鎮座する神輿にふりかけ、残りを家に持ち帰り家族の身体に少しずつふりかける。②お仮堂で神官が祝詞をあげる。③フナゴロ。船競争のことで、一の船が勝つと在部が豊作、二の船が勝つと浦部が豊漁。④御還幸。神輿が本殿に戻る。神輿の後にお囃子、その後に仮装行列が続く。⑤安座神楽。⑥狂言芝居(私の小さい頃は楽しみにしたが今はない)。この大祭も今年はお神輿のお船旅も台風の影響で縮小され、各町内が参加する仮装行列もコロナで中止となった。近郊では最大で祭典も盛大かつ華やかと言われてきた祭りだが、戦後生まれの団塊世代が育ったころの様子からすると随分変わってきていることが分かる。全国でも同じようなことがあると思うが、いろいろな行事は時々の社会状況を受けて変化し、現在はさらに持続可能な形での実施に向けての模索が始まっているように感じる。写真は、祭りにたなびく聖母宮のぼり旗。

2020年10月14日