150号:勝本朝市祭り

11月3日(日)は、勝本朝市祭りが開かれた。壱岐島北部にある勝本浦は背後が急な傾斜を持った丘陵地であるため、生業は半農半漁という形態ができず漁業に依存せざるを得ない状況にある。そして、丘陵地帯(在部)は主に農業が営まれている。その浦部(マチ)と在部(イナカ)の相互依存関係の表れが、今では少なくなったが朝市である。祭りは商店街が主となって開催しているが、催し物として壱岐商業高校太鼓部と吹奏楽部の演奏があった。太鼓部は今年70周年記念式典(11月23日)のアトラクションとして、江戸時代に栄えた鯨組の「羽刺唄」を復活させ演奏をするという。先の文化祭で、予行演習を兼ね演奏したと聞いたので期待したが今回は聞けなかった。♬あすはよいなぎ 沖まにゃやらぬ 磯の藻ぎわでセミを巻く♬ 現在、この唄を聞いたことのある人はほとんどいない。早く本番を終え、多くの人に聞かせてほしい。神功皇后、大和朝廷、豊臣秀吉、朝鮮使節に繋がる重要な港(勝本浦)。それらを知らなすぎるように思う。

2019年11月05日