148号:勝本層について

一日の生活の中で、余暇は主に庭の整備や魚釣りに費やしている。庭の整備で気になったのが崩れが目立つ裏山の傾斜、業者に相談したが対応に時間がかかるということ。そこで、まず自分で横の石垣の補充を済ませ、傾斜に生えている木や草を取り除いた。作業では、傾斜の土台となっている層状の地層について考えるようになった。数億年前、壱岐は海底で大陸から小石や土砂が流れ込み、4000万年前から2500万年前にわたって海の底に約1000メートルもの厚さに海底堆積層ができた。そして地殻変動で海底が持ち上げられ陸地となった。これが壱岐島の土台石と言われる勝本層である。勝本港周辺にも露出がみられるというが、我が家の層状の堆積物(写真)も勝本層と思われる。これからの補修は、この地層を生かす形でいかに進めるか思案中。まずは堆積物の上の土砂を除き、購入した石で野積みを行う。庭に出るたびに地層を眺め、どのようにしたらよいか思案中、楽しみと夢のあるひとときです。

2019年10月23日