390号:アジサイの挿し木

旧の節句(6月10日)前は、浦部の玄関先に「萱と蓬」が飾られていた。1年の節目において穢・不幸・不善を去って、清浄・幸福・正善に還ることを願う行いが忘れることなく続いている。これは「勝本町の口頭伝承」という書に、昔話(祭礼行事)として取り上げられていた。要約すると、「見知らぬ女を嫁ごにした男が、帰宅すると嫁は頭が蛇になり酒を飲んでいた。男が怒ると女は元の姿に戻り、甕(かめ)の中に入るように言い山中に引いていった。男は山中で上に木の枝を見つけ、飛び出し下の萱草に隠れた。女は萱を分けて入ろうとすると指を切ったが、傍にあった蓬で血を止めた。その間に男は逃げることができた。だから今の5月の節句には軒に萱と蓬を挿す」のだという。へーッ、ハハッハと思う昔話でした。今朝は、馬場崎公園周辺の花壇に水かけをしました。先週3年前に植えた13本のアジサイから挿し木を作り地植をしたからです。昨年は6本植えて2本が生育。今年はより手をかけて12本を植えしました。誰からも指図されないことを、まちづくり協議会のボランティアグループ登録制度を利用して行っています。へーッと思われるかもしれません。

2024年06月12日