340号:個性の伸長

戦後生まれの世代は、「画一平等で、知識を一方的に教え込む教育」が問題となった農業社会で学び、工業社会を経て、サービス業従事者トップのサービス社会で定年を迎えた。その中、教育は「全体のレベルアップ」から「個性を生かす教育」へ進んだ。この頃スポーツ番組をよく見るが、野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、サッカー男子日本代表のキリンチャレンジカップ、バレーボール男子日本代表のネーションズリーグでは、世界の強豪と戦う代表選手の姿に感動した。特に感じたのは、外国選手を翻弄する姿だが、外国チームに籍をおき活動する選手が多いこと。また、どうしてこのような人材が育ったのか考えると、自ら学び考え行動する個性伸長の教育とも思う。選手の態度や言葉も様変わりした。特に大谷選手の決勝戦を前にした声出しで、大リーグの選手に「憧れるのをやめましょう。憧れてしまったら、超えられない。憧れを捨てて、勝つことだけ考えましょう」がある。写真は、壱岐の島で「自ら考え行動する力」を身に付けた戦後世代の高校生。

2023年06月28日