339号:不易と流行

この言葉は、俳人松尾芭蕉が説いた俳諧の理念と言われている。時代をこえて変わらないものと、時代とともに変化していくもの、この両面をしっかり認識することが大切とする説。今はこの大切さを感じる。流行は、国民に配布されたマイナンバーカード。情報通信はアナログ携帯電話(1G)から、今は第4世代(4G)のスマートフォンへと発展した。国はマイナンバーカードの普及を図るため、スマホからサービスを受けられるようにしたが登録ミス等が相次いでいる。地方も同じで、時代と共に変化していくものへの対応は外部任せが問題になっている。東京オリンピックや地方の補助金による新規事業等だが、事業成否について聞かれたある役所は、補助金なので心配はないと謎めいた発言もあったという。不易は、地方に根付いた自然や行事等が新たな観光魅力となっていると聞く。明日(22日)は旧の節句、町内の家門にはカヤとヨモギが飾られているが、年々減少しているように感じる。不易と流行の認識が、改めて大切になっている。

2023年06月21日