327号:動物との共生

コロナに関する世界的な規制緩和の動きと相まり、日本では海外の観光客が増え、花見のルールを伝えるニュースも賑やか。我が家の庭も、花いっぱい運動の名残を残す春の花が咲き始めた。その中に冬の間姿を見せなかった猫、飼い猫か野良猫か分からないが姿を見せ始めた。庭には餌となるものはひとつも置いてないが、日当たりが良いせいか気持ちよさそうに寝ている。不思議に思うのは排泄物がひとつもないこと。そしてたまに歩く町中では放し飼いの犬猫を滅多に見ることがなくなり生き物を飼う意識の変化が出てきていると思った。しかし来月から施行される長崎県動物愛護条例制定の記事に触れ壱岐市の現状を知るにつれよりいっそうの意識改革の必要性を感じた。年間殺処分される200頭以上の数字は長崎県内で群を抜く一位であること。餌となるものが豊富で、空き家が多い等々犬猫が生き延びる環境があることも事実。安易な飼育、飼育放棄も。元々は人が動物に持つ愛情がスタートだと思うが、無責任な飼育がもたらす結果が病気や野犬による人への危険へと巡ってくる。動物との共生は人としての意識の向上をより高く求められていると思う。

2023年03月22日