323号:正村遺跡について

2月19日(日)は、壱岐国博物館の市民向け講演会「黒曜石の産地指定から分かること」を聞きに出かけた。色々な講演会や講座が開かれているが、私は「肥前名護屋城と壱岐勝本城」、「朝鮮通信使の海―壱岐を訪れた使節団」に続き3回目の受講だった。今回は、私が中学生頃の家の改築時に、祖母らから聞いた神棚の下に宝物という話を思い出し、弟と始めた宝探し中に石棺の中から見つけた黒曜石、摺り石、土器片、貝殻片があったこと。そして黒曜石は、狩猟用の槍や包丁のような調理器具や工具として使用されるなど、縄文時代を表す重要な品目だったから。壱岐では印通寺中尾遺跡など3地区で調査が行われ、その他として勝本町の正村遺跡、若宮島石棺群、天下原石棺群A・Bが県の遺跡地図に登録されている。会の終了後、講師に正村地区から見つけた遺跡があるので関心あれば来てくださいと話して帰った。未調査の正村遺跡から発掘した黒曜石等が、縄文遺跡として日の目を見るかもしれない。

2023年02月22日