286号:魚釣りの変化

公園の旧ゲートボール場(グランドゴルフ場)で、93歳のおじいさんと話すことがある。長男で漁師になった時にエンジン付きの船をと親に求めたが、勝本浦は海岸でアワビ等の貝や海藻の採取で生活ができると言われたという。その後、漁船が増えブリやイカなど大漁で賑わってきたが、まさか今のような不漁を迎えるとは思いもよらなかったという。勝本浦に戻り5年目となるが、取り組んだことに魚釣りがある。小さい頃(昭和30年代)は、竿は自分で竹を切って作り、餌は海岸でゴカイを掘って、引き潮に合わせて遠くの瀬に渡るなどして釣りを楽しんだ。しかし、海岸は大きく変わり釣り場は波止になった。アジは相方に怒られるほど沢山釣ったり、釣ったアジを針にかけ泳がせてクエやヒラマサ等の大物もときにかかった。だが、去年あたりから海に変化が起きた気がする。暇つぶしの会では、沖の漁場に魚がいないという話を耳にする。漁場に魚が戻り、波止にも釣り人が集うことを願っている。

2022年06月08日