272号:はえん風(南風)

先週、旧ゲートボール場(高齢者のたまり場)に行くと、高く上がった凧が海に落ちたと言う。凧が海の上、小屋の北側(写真)に上がるということは、風は南から吹いていることになる。私も小さいころ凧揚げをして、同じ海に落とした覚えがある。勝本浦では南風を「はえん風」といい、漁師たちはよく使っていた。春先に南方から来る風のことで、南風(はえ)が吹くと雨が降り、海が荒れるので警戒したという。凧は強い南風を受け勢いよく上昇したが、急に逆さまになり海に落下。小屋の壁に、紙をはがした凧が掛けてあった。身近に起きた「はえん風」による凧の落下にびっくりしたが、今はロシア軍によるウクライナ軍事侵攻という大きな心配ごとがある。ロシアの隣に位置し、縁が深い国に対する戦闘が今も続けられている。その状況が色々な角度から知らされてくるが、戦争終結は大変むつかしい状況にある。どこからか神様が現れ停戦を迎えることができないか、多くの地球市民にとってただ祈るのみの悲しくてつらい毎日です。

2022年03月02日