241号:八坂神社の祇園祭

オリンピックはテレビ観戦が主の地方で、老後のゆとりの時間を存分に使い競技を楽しみ応援しています。そのような中に、私が住む正村町では旧暦の6月15日(新暦7月24日)に夏の行事(祇園祭)が行われた。朝8時に八坂神社(聖母宮に合祀)に於いて御祓い、17時30分より公民館にて御神酒開き、19時より八坂神社前にて御神楽(写真)、25日朝に公民館長から各戸に餅が配られた。御神酒開きは、一戸から一人参加ということで私が出席した。その席には偶然73、72、71、70歳と小さい頃一緒に遊んだ顔が揃い、昔話がはずんだ。一つ紹介すると、祇園祭は子供組の祭りだったこと。中学2年生が大将、中学1年生が中将、小学6年生が少将の役付きとなり、祭りの夜に「ギオンサアの寄付」と言いながら寄付金を集め、大将になった家を宿にして料理を食べ集めた金を分けた。ところが、60歳中頃の初老が自分の代からそれが無くなったと悔やむ声があがった。祇園社は、神仏習合の風潮が広まった平安時代に祀られ長い歴史を持つ。が、昔と比べると集う人々が少なくなった。年中行事はなぜ行われるのか、皆がその意義を知ることが大切になっているように感じる。

2021年07月28日